遊奏舎 HP
Calutuer-Gap<2>
「お、葉山。いいトコ来たな〜。葉山は?」
「え?なにが?」
「託生、行くぞ」
キョトンとする託生の腕を引いて部屋へ戻ろうとしたが、
「血液型。葉山、何型?」
「あ〜。ぼく?ぼくはね〜、マイペースでゴーイングマイエウィのB型なんだよね〜」
クスクス、にこにこしながら平然と答える。
「げ〜、Bかよっ!Bなのかよっ葉山!!」
「そうなんだよね〜」
何だ?ナンなんだ?この和やかな雰囲気は。少なくとも、託生は全く気にしている感じでは
なさそうだが。だが、どう考えても、理不尽な云われ様、されてたが・・・。
その時、肩にポンと手が置かれた。章三。更に反対側にも。
「ま、娯楽だ」
「そゆこと♪」
取り残された感のあるオレを尻目に
「葉山、開き直りかよ〜♪」
やんやとばかりに囃し立てられても平然と
「だってさ〜、いい加減云われ慣れたっていうかさ。気にしてたら、やってらんないっていうかさ〜」
「そういうトコがB型なんじゃね〜の〜?」
「かな?」
「だろ〜!」
一際笑い声が大きくなる。
「あれ?ギイどうしたのさ?」
「いや、お前、気にしてないんだな?無理、してないよな?」
「してないよ。大丈夫」
にっこりと笑う。だが、やっぱり面白くない。
「なんなんだ?この理不尽な性格診断は?これで行くと、性格ってのは4つしかないって
ことになるじゃないか」
「だから、お遊びだって」
「だがな〜」
さっきはオレが血液型をいった途端に。瞬時に引いたぞ、この場の空気が。
「ま、少数派が虐げられがちってのは、あるかもな」
ニヤリと笑いながら矢倉が意地悪く云う。
「ああ、日本人で多いのはA型だったな」
「そ、で、続いてO型。AB型は一番少ないからな」
「けどさ、日本おいては、多少当てはまるかもなって俺はおもうけどな〜」
「何?矢倉、信じてるのか?」
オレほどでなくとも、矢倉も実はかなりな合理主義者の筈だったが。面白がってるのなら解るが、
信じているとなると、どうも違和感がある。
「ああ、多少はってな。なんせ、子供の頃から、しょっちゅう聞かされるからな」
「ああ、まるほどね。刷り込みってやつか」
章三は合点がいったという顔だ。
「そうそう。子供の頃から、A型だから几帳面なんだって云われ続けてたら、何となくそう振舞うって
いうかな。そういうの、あるかもなって程度だがな」
「そんなに、よく云うのか」
「ああ、結構云うよな」
「うん、挨拶代わりっぽいかもね」
「お。葉山にしちゃ上手い事、云うな」
「ぼくにしては、は余計だろ」
「ははは、悪い悪い。けど、マジでそうだよな〜。そういう感じあるかもしれないな。
お天気の話と同列な感じ、だな」
「だな」
そうなのか。そういうものなのか。なるほど、託生は気にしないのも、それなら解るか。
